100年前の大正13年に、護国寺さまから三井信託(現三井住友信託銀行)に預けていただいた金銭信託が満期を迎えました。大正13年設立の三井信託が創業時に扱った100年満期の本契約は、檀家総代から寄付されたお金を長きにわたって保全・運用し、石灯篭や記念碑などの保存費用にあてる目的だったとのことです。
護国寺は、江戸時代からの長い歴史を持つ宗教法人で、本堂や建造物など複数の重要文化財を有しています。二度の大きな災害を乗り越えて、今も江戸の面影を現代に伝えてくれています。そして、境内には、国内からの参拝者のみならず海外の方も足を運び、四季折々の自然を楽しむことができる庭園があります。
そんな護国寺から、将来の建造物等の保存費用として、重要な寄付金を100年もの長い時間託してくださったことに、今回の満期を機に関係者一同重みを改めて思い知らされました。
100年の間に、信託の社会からの期待や役割は姿を変えていますが、その基本的な形式や精神は残しながら、様々なシーンで信託を活用したサービスが人々を支えています。
100周年を迎えた三井住友トラストグループも、これまでの歴史が社会の人々の期待とそれに応えるための工夫・努力があって続いてきたものだと改めて考えさせられました。
今回の100年金銭信託の満期を機に、これからの100年も選んでいただける存在であるために、信託という機能を最大限活用し、社会のニーズにスピーディーに対応していきたいと、改めて思いました。